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唐沢 俊一
お父さんたちの好色広告博覧会
「お客さン、お客さン、写真あるよ、いい写真。バッチリだよ……」。そんなふうに、怪しいオヤジからヒソヒソ声をかけられた覚えが、私にも実はある。もう遠い日のセピア調の思い出でしかないけれど、「クシャミをしても××××がほとばしる年頃」だった私にとって、それは、まだ見ぬ性のテラ・インコグニタ(未踏の領域)への誘いの言葉だった。歳月を経て、そんな世界などどこにも潜んでいないことを知ってしまった私は、それでも、毎日曜の朝日新聞の読書欄にきまって掲載されている、熟女や人妻の写真集の広告に、なかには、「強精食強壮剤研究家」なる人物が書いた本の広告などもあって、あの時代の余韻、いや疼きのようなものを懐かしく思い出している。B級本愛好家にして研究家の唐沢さんが編んだ!この「酔狂にして学術的極まる本」は、失われた十年ならぬ、エロと情欲の五十年史を鮮やかに甦らせている。このような書物は、ただただ保存し、後世へと引き継いでいくべきである。
昭和20〜50年代にかけて、成人男性が買う雑誌に載っていたエロ広告を集めたもの。大阪のプロレス新聞に載ったエロ広告もすごいです。 今見るとそれが何だかわからないものばかり。今となっては滑稽(あるいはアナクロ)としか思えないエロ広告の数々。若い人のほうが味わい深く読めると思います。
昭和20〜50年代にかけて、成人男性が買う雑誌に載っていたエロ |
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